4月13日(和解成立,区役所から地域見守り活動助成金の決定通知書,判例秘書の利用者に専用のクラウド型「電子書庫」無償提供の連絡)

午前5時半起床。
朝刊を読んでから,メールの確認。
昨日の事件の依頼者から,こちらからメール添付の方法で送信した相手から提出された資料のPDFについてのお礼のメールが届いていた。
 「ボ2ネタ」には,昨日の欄に,
[話題] 裁判官「非常識な判決」実例10
http://www.viewn.co.jp/magazine/detail/000001460301
という記事。
 下の記載をクリックしたら,週刊誌の表紙。
 上の方に該当の記事の表示

本日2時半からの事件について被告側から提示された和解案について,もしかしたら,依頼者から今朝電話があるかもと期待していたが,それもなし。
 こちらから郵送した経過報告書と別紙先方からの和解案の写しの後に回答書の用紙を同封していたのだが,それに気付かなかったのだろうかとも考えられるが,返信用の切手を貼った封筒も同封しておいたので,それに気付かないはずはない。
 その他に考えられるのは,回答書の返送が遅れて,昨日投函し,こちらに配達されるのは本日の午後5時過ぎ,裁判所から帰宅したら郵便受けに届いていたということになる可能性。

 何はともあれ,依頼者ご本人のお返事がない状態で和解を成立させるわけにはいかないので,続行にしていただくほかない。
 和解金は10年間の分割払いで,そのうち5年間は,複数の被告からの別々の支払いという内容なので,支払い確認のしやすさという点からも,振込み先の口座は,この事件専用のご本人名義のものを新しく作っていただくのが適当と考えられる(弁護士登録から間もない時期に多数の被告との間で成立した和解で,和解金の振込先を私の預かり金口座としたところ,長期の分割払いの約束をした被告の支払いが間もなく滞るようになり,催促その他で,大変な思いをした経験がある。これから10年間も,毎月預かり金口座のある銀行まで足を運びながら支払い状況の確認と依頼者への送金という大変な仕事をし続けるのは余りにも大変で,それが済むまで果たして元気で弁護士業務を続けていられるかどうかも分からない。)。
 
(追記)
12時半に家を出て,1階で,念のため郵便受けの確認。
 ありました。
 国会議事堂と桜の花の記念切手を貼った返信用封筒。
 速達のゴム印と280円の追加料金の表示。
 昨日の午後の○○局の消印。
 バスに乗ってから,封を開いたら,中には,私が同封した回答書の用紙。「上記案に賛成」という欄にチェック。

 関内に2時少し前に到着。
 地裁の手前の道の右側の公園は,色とりどりのチューリップが満開。
 待合室で暫く待ってから,担当書記官のご案内で,ラウンドテーブルの部屋へ。
 続いて被告代理人お二人が見えた後,裁判官のご入室。
 後任は,にこやかな女性裁判官。
 「前任の裁判官から和解について検討して来られる予定という引継ぎを受けましたが,ご検討の結果は?」というお尋ね。
 私から,「被告側から送っていただいた和解案のとおりで結構です」と申し上げ,和解金の振込口座については,これから郵便で依頼者に連絡して,新しい本人名義の預金口座を作ってもらうことにしたいので,和解調書には「原告の指定する銀行口座」というような表示にしていただき,口座ができ次第,両被告代理人に文書で連絡させていただくということにして欲しいと申し上げた。
裁判官が書記官室に行かれた後,書記官と一緒にご入室。
裁判官が和解条項を読み上げ,当事者双方その内容で結構ですと申し上げて,和解成立。

4時半頃,帰宅。

これから,依頼者への和解成立の報告とご本人の名義の新しい預金口座を開設して銀行名や口座番号などが表示されている通帳の表紙の裏のコピーをとって送って欲しいという連絡の文書を作成して郵送の予定。

(追記)
5時50分に和解成立の報告書をポストに投函(5時55分集荷予定)した後,自宅マンションに戻って,郵便受けを確認したら,今晩配達された郵便が2通。
 1通は中央区の福祉保険部介護福祉課地域支援係から,
 もう1通は,判例秘書の発売元から。
 自宅に戻って,開封
 中央区の方は,早くも今年度のあんしん協力員会への区からの助成金の支給決定書。見守り対象者5名分に相当する15000円を認めていただけた。2週間位で会の口座に入金される予定というご担当の方の付箋。
 判例秘書の方は,昨日メールでも連絡があった新機能「お客様用のクラウド型「電子書庫」を無償提供!」のお知らせ。
 随分便利になる。
 ようやくメモを見ずにIDとパスワードを入力できるようになったので,大いに利用して,事件処理に活用したい。
 手始めは,脳脊髄液減少症訴訟関係の裁判例の再検討から。その結果は,上告受理申立て理由書の補充書に添付の予定。
 11月の信窓会関東ブロック合同宿泊研修会での判例研究の話の準備にも役立ちそう。

 先日,第一法規から新しい判例と法令のデーターベースが発売されたので,利用していただけませんかという電話をいただいた際,判例秘書との契約期間がまだ残っているのでとお断りしたが,この業界の競争も大変なのだろう。
 熊谷支部に転勤して間もなく,株式会社ぎょうせいが裁判所で利用してもらうつもりで作成した判例ロムが,裁判所の方では別の会社のものを採用することにしたということで,利用してもらえなくなってしまったということで,サービスするので個人利用をとの案内を受けて,月額1万円の利用料で退官後まで利用してきたが,その後,その販売権が株式会社ぎょうせいから株式会社EOCに移ったようで,その担当者が挨拶に見えて間もなく,判例ロムのサービスが終了,担当者から薦められて,裁判官時代から判例ロムと併行して月額1万5000円位の利用料を支払って使用してきていた判例秘書JPを新たに5年間の電子版の契約に切り替える手続きをして,現在に至っているのだが,裁判所は,近年,データーベースの利用をこの判例秘書に切り替えたらしい。