10月26日(脳脊髄液減少症発症の事実が認められた裁判例の検索,瀬木比呂志元裁判官の第3弾「黒い巨塔 最高裁判所」(講談社)が10月28日発売に,民事訴訟問題特別委員会)

午前6時半起床
朝刊を読んでから,メールの確認

某弁護士さんから,判例秘書に登載されていた東京地裁平成25年10月25日民事49部判決(脳脊髄液減少症訴訟で,前任の弁護士が一審の審理の途中で,解任された後,被害者側(相続人)の訴訟代理人になった弁護士が依頼者を被告として報酬金451万円余りの支払いを請求して,請求全部が認容された事例(判例秘書登載,文献番号25515883)で,この判決の中に,一審の東京地裁立川支部平成22年12月22日判決及び東京高裁平成24年11月22日判決で,共に脳脊髄液減少症発症の事実が認められて,一審判決では,損害賠償金の元金として3292万円余り,控訴審判決では1273万円余りとそれぞれ事故の日からの遅延損害金の支払いが命じられたという記載がされているが,この二つの判決が登載された雑誌などを知っていたら教えて欲しいとの趣旨のメールが届いていたので,判例秘書の検索をしてみたが,どちらも登載されていなかったので,脳脊髄液減少症発症の事実を認めた裁判例は,被害者側の代理人が判決の写しを裁判例の登載をしている出版社や判例秘書のデータベースを管理している会社に送らない限り,損保側の弁護士や裁判所からの送付ということは期待できないので,結果的に,隠された状態になってしまうということを記載したメールを返信させていただいた。

 報酬金請求事件の方では,依頼者側は,控訴審では一審判決よりも認容額が少なくなってしまったので,経済的利益はなく,報酬金を支払う必要はないなどとの主張をしていたが,裁判所は,受任の際作成された委任契約書の内容から,原告の請求は理由があると判断。

本日のこれからの予定は,
 相続関係の受任事件(裁判外)の金融機関への説明書類の作成

 午後3時から5時まで,弁護士会館での民事訴訟問題等特別委員会に出席

(追記)
元裁判官の瀬木比呂志さんの第3弾「黒い巨塔 最高裁判所」(講談社,1600円+消費税)が10月28日に発売予定とのこと。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161025-00074150-playboyz-soci

 12月3日の熊本での講演会(信窓会熊本支部主催)の私の話の題は,「絶望の裁判所から希望の裁判所へ」(演題の侯補を6つ程支部長さんにメールで送っていたところ,これを希望した役員さんの数が一番多かったそうで,これに決めさせてもらったという連絡を支部長さん(弁護士)からいただきました。)。
 話の材料がまた増えそう。

(追記)
午後3時からの委員会は,報告予定だった若い方が欠席ということで,急遽,委員長からの手続きのIT化という問題との関係で,ご自身が実践されておられるというPDFの活用についてのご説明。
 その後,司法研修所の教官などご経験豊富な先生からの
依頼者からの事情聴取のしかたなどについてのご報告。
 今回は,めずらしく,意見照会などの議題がなかったので,少し早めの閉会となり,委員長と上記先生を含む6名で,「桂」での懇親会。

 帰宅したら,昨日被告の一人から届いた答弁書のPDFを送信した依頼者のお一人から,質問のメール。
 ほかの被告らからも答弁書が届くのかということや,第一回期日の前に当方は何をしておかなければならないのかということなど。
 ほかの被告らからの答弁書も届くはずということと,第一回口頭弁論期日までにほかにしておかなければならないことはありません,被告らの答弁書の内容を検討してから,次々回までに当方の主張立証の準備をすることになるということなど,説明したメールを返信(もう一人の依頼者へも参考で)。

夜遅く,昨日研修会の案内書を郵送させていただいた千葉の○○さんから,19日の講演会のみ出席というFAXが届いた。