4月2日(CD−Rのコピー終了,境界確定訴訟の確定判決の跡始末,「なだ万」のお弁当,訃報)

 午前4時起床。
 画像を業者に送る前に,CD−R6枚については,メモリースティックにコピーをとっておいたが,もしかしたら,残りの1枚も,これからのコピーが可能なのではと考えて,やってみたところ,うまくいき,CD−R6枚のコピーがすべて完了。

 朝食の後,本日の午後の打合せの準備。
 九州大学大学院法学研究院教授 「七声克彦さんの土地家屋調査士のための法律学(6)「筆界特定・境界紛争ADR」」という論文(土地家屋調査士2007.7月号606号17頁)に,馴れ合い訴訟によって誤った境界線が引かれてしまい,その判決を添付してなされた地積更正登記の申請に対して登記官がその登記申請を却下したことを不服として申請人が却下処分の取消しを認めた行政訴訟で,裁判所は,判決が確定した以上,判決で確定された境界線と異なる線を主張することはできないという判断をした事例を紹介した上で,これと同じようなことがあるので,法務省は,なんとかしなければといろいろ検討してきたようで,裁判所による境界確定訴訟はできないようにしてはどうかという検討までされたようだが,うまくいかないままになっているというようなことが説明されていることを知り,本日の検討資料として,3部印刷した。

 本件は馴れ合い訴訟ではなく,当方が原告主張の境界線は誤りということを,詳細に説明するとともに,必要と考えられる書証をいろいろ提出して頑張ったのだが,裁判所が原告側の主張線を境界と認めて,境界を画定する判決をしてしまい,当方が控訴して,詳細な理由書を提出したのたが,その内容についてよく読んでいただけなかったのか,第一階口頭弁論期日に結審となって,境界は一審判決のとおりとの控訴審判決,更に当方から上告受理の申立てをして,更に詳細な理由書と補充書を提出したが,三行半の判決という,残念な結果になってしまったもの。
 係争地の大部分について,時効取得を原因とする所有権の確認は認められたものの,おかしな場所に境界線を引かれてしまったので,分筆登記をしてから時効取得を原因とする所有権移転登記手続きというわけにもいかず,当方の依頼者は非常に困っている。

 今日の打合せは,その検討。
 元気なうちに,依頼者が心配しなくてもよいような状態にしてさしあげなければならない大事な事件なのです。

(追記)
 控訴事件と上告受理申立事件の各記録及び業務日誌を布袋に入れて,10時半に家を出て,
 バスで有楽町駅前まで
 都営大江戸線で日比谷から巣鴨まで
 山手線で巣鴨から大塚まで
 都営荒川線で大塚駅前から○○○○まで
 そして,線路伝いに歩いて,依頼者の◎◎さんのお宅へ。
 お料理の品数が数え切れないほどの「なだ万」のおいしいお弁当(午前中に池袋のデパートまで行って買ってきてくださったのだそう。)と茶碗蒸し,フルーツ,そして私が持参した生シュークリームなどを1時間くらいかけておいしくいただいてから打合せ。
 2時間位いろいろな説明をさせていただきながら,質疑応答。
 最後に,桜餅とおいしいお茶をご馳走になって,打合せは終了。
 
 5時半頃帰宅。

 郵便受けに,沢山の郵便とメール便

 今晩は,次回4月11日の期日に結審の予定の脳脊髄液減少症訴訟の関係で,当方が3月22日の早朝,最終準備書面を提出した後,同月28日にFAX送信されてきた相手方の最終準備書面のうち,依頼者から反論しておきたいというメールが届いた部分に対する反論の準備書面の起案。

 明日は,午前9時半に家を出て(午前10時にマイクロバスで出発),勝どき千歳会のお花見(浜離宮)と「たんたん」(勝どき三丁目の中華料理店)での昼食会の後,「木場ハイツ」でのお花見会にも出席。
 今年も自宅マンションからの参加者は私1名だけ。

(追記)
 沢山届いた郵便物の中に,訃報の葉書。
 私が受験勉強時代勤務していた神田小川町の法律事務所でお世話になった当時勤務弁護士の片山一光先生。1月19日に87歳でご逝去とのこと。二男の方が,昨年の12月17日にさいたま弁護士会に登録して,さいたま市内の法律事務所で勤務弁護士としてのスタートを切られたそう。
 神田の事務所に勤務していた当時,片山先生にはいろいろとお世話になった。
 片山先生の後輩に当たる方からの紹介で,後に私の夫になった遠藤實を修習生になる前の3か月間,この事務所でアルバイトできるよう所長に頼んでくださったのは,片山先生だった。そのお陰で,私は,亡夫と知り合って,受験勉強のアドバイスをしてもらえるようになり,適切なアドバイスを受けて,5月の短答式,7月の論文式,10月の口述と一気に波に乗れて,司法試験に合格。翌年の1月2日には亡夫の両親が住んでいた仙台で結婚式というおまけまで。
 
 確か,片山先生に最後にお目にかかったのは,昨年の春頃と記憶しているが,弁護士会館と裁判所の間。
 擦れ違った際,お互いに「お元気ですか」と声を掛け合って,お別れ。
 長い間,お疲れ様でした。
 ご冥福を心からお祈り申し上げます。