1月1日(上告受理申立理由の補充書の起案,「ボ2ネタ」に「無職の弁護士が増えている?」という記事)

上告受理申立理由の補充書の起案をなんとか済ませて,これから寝ようと考え,その前に「ボ2ネタ」を見たら,「無職の弁護士が増えている?」という記事。こういう記事が元日のニュースというのは,誠に情けない話。

 本当に,一握りの人を除いて,多くの弁護士達は大変な状態になってしまったよう。
 私は,2年前の亡夫死亡の直後に銀座の事務所を畳んでしまって,良かった。
 自宅兼事務所なので賃料の支払いが不要,何もかも自分でやっているので人件費も不要,多額の支出は,弁護士会費を初めとする諸団体の諸会費と交際費,複合機のメンテナンス・カウンター料金や判例秘書などの料金,通信費程度。
都バスと都営地下鉄は,20500円支払っていただける1年間有効のシルバーパスの利用で,交通費が随分助かる。

 会社勤め7年1か月,公務員34年(修習生2年,検事12年,裁判官20年)ということで,比較的多額の年金(共済年金,厚生年金,国民年金)をいただけるほか,僅かながら原稿料収入もあり,今月から住宅ローンの支払いの一部がなくなるので,弁護士業務による収入が余りなくても,無駄遣いをしなければ,なんとかやっていける(来年の2月からは住宅金融公庫から借りた住宅ローンの返済がなくなり,5月には○○生命からの個人年金(生存している限り,5年ごとに年金の額が保険金額の半額の25万円ずつ増えるすばらしい保険)の入金も)。

 亡夫は,国民年金とほんの僅かな期間分の厚生年金だけだったので,年金が余りにも少なく(2か月に1回手取り13万円位),気の毒だった。私が先に死んだら,悲惨な状態になってしまうところだった。