〔年金記録の訂正請求〕3月1日(今日から年金記録訂正請求の手続き開始,社会保険労務士のホームページに手続き代行の報酬金2割との記事にびっくり,勝どきの中古タワーマンションの値上がり,3.11災害直後の気仙沼消防署による被害者救援活動)

 今日から年金記録訂正請求の手続きが開始される。
 このニュースは,昨年僅かに日経新聞に小さな記事が掲載されただけ。厚生労働省総務省,年金機構のホームページには掲載されているとはいうものの,最初の頁を一覧しただけでは分からない。
 所属弁護士会の執行部の方々も,私が2月の役員選挙の公聴会で「年金記録の訂正請求の手続きの創設ということをご存知ですかとの趣旨の質問をするまで,全くご存知なかったよう(両会長候補とも知りませんでしたとのお答え)。約11万人という総務省の第三者委員会への申立てで訂正の必要なしとの判定をされた方々も新しく厚生労働省への年金記録の訂正請求という手続きが開始され,請求が認められない場合は,裁判所への国を被告とする行政訴訟(原処分の取消し請求)の提起が認められるようになったということを知っている方は余りいないのではないかと思われます。

 昨日の午後の打合せの後,インターネットでの検索中に出てきた社会保険労務士のホームページには,年金記録の訂正請求の手続きは,手続き受任の際の着手金は1万円,報酬金は受け取れることになった未払年金額の20%という記載がされているのを見て,びっくりしました。例えば未払い年金額500万円を受け取れるような訂正が認められた場合の報酬金は100万円という計算になります。
 今日見えた依頼者の事件は,前の不適法とされてしまった手続きの過程で上告審まで頑張ったことから,貼用印紙代などの諸費用がかかっている(弁護士費用は書類の書賃程度の少額をいただいただけ)ため,着手金は無料,報酬金は,当事務所で使用している東京都弁護士協同組合推薦の「弁護士報酬基準等書式集」に登載のいわゆる1対2の割合による弁護士報酬基準所定の標準報酬額の3割減の額という内容で委任契約書の取り交わしをさせていただく予定で契約書案を作成中ですが,その取決めによると,未払い年金として500万円受け取れることになった場合の報酬金の額は,499,800円という計算になります。

 行政訴訟ということになれば,現行手続きでは弁護士しか訴訟代理人になれませんから,請求棄却の行政処分がされてからは弁護士だけの仕事ということにはなるでしょうが,難しそうな案件については,その前の住所地を管轄する年金事務所年金記録訂正の請求書を提出する時点から弁護士が代理人になって頑張るということも勿論可能なのですから,弁護士会は少しも早くこうした手続きが創設されたということを会員弁護士に周知させ,こうした事件の受任ができるようにするための研修などを少しも早く実施する必要がある(そうでないと,うかうかしていたら,この種事件については,行政訴訟代理人資格を司法書士社会保険労務士にまで認めるというような法改正がされるような事態にもなりかねないという懸念もある。)と考えているところです。
厚生労働省のホームページの記事
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12500000-Nenkinkyoku/0000075741.pdf#search='%E5%B9%B4%E9%87%91%E8%A8%98%E9%8C%B2%E8%A8%82%E6%AD%A3%E8%AB%8B%E6%B1%82'

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000071814.html
社会保険労務士のホームページ(報酬金の額2割との記載)
 http://nenkin-teisei.jimdo.com/
 http://nenkin-teisei.jimdo.com/ご依頼の流れと費用/

(追記)
 3月16日のシニアサロンの代表者会議には1団体1〜2名の出席をとの連絡を受けたので,メンバー全員に出席のご希望があれば,5日までにご連絡をという文書を印刷して,通知書のコピーと一緒に各戸の郵便受けに投函。別のマンションにお住まいの方への投函も済ませて,戻ってきたら,郵便受けに不動産会社からのマンション売却の広告(ゆうメールで届いたもの)。
 掲載されている物件は,珍しく当マンションの二階のお部屋。
 84.67平米,2LDK,6280万円。

 自宅に戻って,我が家の買受申込みに行った際,販売会社の担当者から受け取った各部屋の価格一覧表を見たら,このお部屋は「次回販売」と表示されていて,価格の記載がされていなかったが,その上の3階のお部屋の価格は5160万円と記載されているので,恐らく下のお部屋は5000万円位ではなかったかと推測される。
 それが上記広告の価格ということになると,既に築後14年余りの当マンションは,一番下の2階の部屋でも最初の販売価格の2割増し,景色の良い高層階の南側の広い部屋は,おそらくもっと高額で売れるのかも(だからと言って,売るつもりは全くありません。)。

 夜,3.11災害直後の,全国各地の消防署から被害者の救援活動をするため派遣された消防署の職員の方々の救援活動についての報道番組を見ていたら,突然「○○道彦さん」という名前と気仙沼消防署の職員の方の上半身の画像。
 私の弟の連れ合いの弟だった。
 きりっとした表情で話している人は,まるで別人のよう。

 あの災害の後の3月末に新宿からの深夜バスなどを乗り継いで,気仙沼の弟宅にお見舞いに行った翌日,義妹の実家で洗濯してきたという弟一家3人の洗濯物を届けに来てくれた(弟宅にはまだ電気が通っておらず,ろうそくだけの生活)時お会いして話をしたが,こんなに大変な責任の重いお仕事に従事されていたというようなお話はしておられなかったので,もう第一線を退かれていたのかとばかり思っていました。

 本当にご苦労さまでした。